奇妙な話がある!

じつはボヌグルには先輩がいる。

クックだ。

クックとは2002年の10月から一緒に暮らした。保護猫ではない、飼い猫が出産したうちのひとりを譲り受けたのであった。

彼は2017年の5月に死んでしまった。ご主人とご夫人が2017年7月からの二年間の海外渡航を決めたとたん、急にやせはじめ、それから半年もたたずに、死んでしまったのだった。遺体はペット専用の火葬場で焼き、尻尾の骨を二人分のロケットに入れ、ご夫人はいまでもそれを肌身離さず持ち歩いている。他の骨は、ご夫人手ずからすりつぶし、海にまいた。ご夫人はクックを溺愛していたのだ。

そのご夫人がこんなことを言うのだった・・・・

Youtubeで、アップされていたラジオ番組を流していたのよ、2019年、海外から戻って、そう、ラグビーのワールドカップがあったころ、横浜にアイルランド対スコットランドをみにいったじゃない、あのころよ。

そしたらね、そのラジオ番組からクックの声がきこえてきたの、わたしの声もよ。

クックご飯食べる?ってわたしが聞いてるの、そしたらクックが、ニャーって・・・・

わたしビックリしちゃって・・・・でも本当よ、Youtubeって、下の方に誰かがコメントを書いているじゃない、そこにもね、かわいい声ですね、とか、そんなコメントが沢山あったのよ・・・・本当よ。

わたしそれをお気に入りにいれてたのだけど、いつのまにかなくなってたわ・・・・なんども聞いたのよ

ご夫人はもちろん、ボヌグルを愛しているが、クックのことも愛し続けているのだ!