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Robert Wilson, William Burroughs and Tom Waits

Tom Waitsに興味をなくしたのは、「Big in Japan」があまりにもくだらなかったこと、そして、彼が著作権料にやたらやかましい人間だという記事をどこぞで読んだこと、この二つの理由からであった。トムさん本人が「日本にビッグな奴がい...
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渋谷陽一の死から、中村とうよう、忌野清志郎、遠藤ミチロウのことを思いだす

中村とうようが自宅マンションから飛び降り自殺したのは、2011年の7月21日だったらしい。79歳だったそう。「ミュージック・マガジン」は物心ついて以来なんどとなく手にとったものの、そのなかの一本の文章でもちゃんと読んだことはなかったとおもう...
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「逆説」のない世界、正論を吐くジジェク

ジジェクの近著「「進歩」を疑う」(NHK出版新書、2025年7月10日)が書店の新書棚に平積みになっているのを見たとき、ある既視感にとらわれたのだけれど、その原因に思い当たったのは、読みはじめたあとのことであった。あれっ、これ、前に読まなか...
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中井久夫からオープンダイアローグへ、そして「D」へ・・・・あるいは、「イルカと偶然」

岩波書店のPR誌「図書」の2025年7月号に、最相葉月なる人が「見守る・見守られる」という短文を寄稿していた。自身の母親の介護の経験、イタリアの精神病院撤廃の事情を紹介し、介護について経験者が当事者にアドバイスできるような「ピア介護」を提案...
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保守とはエロビデオのモザイクを守ることである

あるいはLà-bas, au loin, la vie pouvait-elle être encore délicieuse ?福田和也追悼鈴木涼美というのは福田和也の弟子筋だそう。元AV女優の作家というから、紗倉まなとならべて時折、彼ら...
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「別れる理由」と「ヱヴァンゲリヲン」

この夏、思うところがあって調べてみるうちに、最初に目についたのが、安岡章太郎「海辺の光景」であった。これはかつて読んだことがあったはず、ところがそのかつて読むことになった経緯ばかり覚えていて、内容のほうはまったく覚えていない。母親を精神病院...
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やっぱりFranceが世界を・・・・France manoeuvre tout le monde ?

結果だけは毎週チェックするものの、昨年のワールドカップへの熱中ぶりはどこへやら、すっかり距離をおくようになってしまったのは、あたかも憑き物が落ちたかのような具合だけれど、もう金輪際さっぱり興味を失くしたというわけでは、当然、ない。ワールドカ...
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2024年の球磨焼酎

そのフォルムはきわめてノルマル、ながら妖艶かつ荘厳黒と白ドゥトンの肌合いは鈍重を後景に明晰をあらわし反語と諧謔とによって韜晦しつつ敢えて齟齬を際立たせそれでいてきわめてサンプルなんと、ソヴァージュな文体!彼女はひっそりと、そこにいた。長い間...
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柄谷行人の「ルネサンス的文学」

先日書店に平積みになった、大江健三郎の関連本を読んだことがきっかけになって、・柄谷行人「終焉をめぐって」を再読することになったのだけれど、その中の一篇に・柄谷行人「同一性の循環」がある。このエッセイの直接の契機となったのは、1987年10月...
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大江、江藤、柄谷、そして三島

あくまで印象でいうのだけれど、たとえば安部公房という人の特集を今月号(2024年3月号)の「新潮」や「芸術新潮」がするのは、安部が1924年3月生まれで、それから100年になるのを記念してのことだろう。書店では評論だか評伝だかが平積みになっ...